7.現場で働く電気技術者の紹介

【1】有限会社長谷川電気工事店 村井 晴子さん

shigoto22
 村井さんは、文系の学校を卒業後、電気とはまったく無関係のお仕事をなさっていたそうです。もともとは電気を中心とした物理系は大嫌いだったとか。
 そんな村井さんが電気工事を始められたのは、何より電気工事をされていたお父様が、高い技術を持っておられ、“カッコよかったから”だといいます。お父様の会社を広く知ってもらいたいと始められたそうです。
 今から18年前(1997年)に始められた電気工事の仕事。最初、現場に入ったときの感想は“何が何だかわからない”状態だったようです。先輩たちに言われたことをなりふり構わずされていたそうです。
 当時は女性の電気工事士は、まだ全然いなかったといいます。最初は雑用のような仕事がほとんどだったそうです。
 仕事の楽しさを実感したのは、5年経ってから。建築や設備の他業種の方たちから、仕事の話を真剣にされるようになってからだといいます。自分の仕事を認めてもらえた、と感じられたそうです。
 仕事の中でも、お客様の家庭にうかがって、工事を終えたのちに「ありがとう」と言われたときは、感無量とのこと。また自分が、時間をかけて一生懸命配線し、完成してスイッチをポンと押して、“パッ”と電気が点いた瞬間。いつも心の中で拍手をしておられるそうです。そういったところに、やりがいを感じられておられます。
 女性ということで体力的な面では、力がある男性と同じ動きは難しいそうです。しかしながら周りの協力もあり、体力面での苦労を感じられることはないとのことです。それよりも、男性主体の現場で“女性だ”という視線が、かつては気になったといいます。
shigoto23
 そういった女性のいない環境の中でも、仕事を通じて多くの方の信頼を勝ち取れるよう、自分にとって他より優位なところを早く見つけ、「ここは任せた」と言ってもらえるように努力されてきたといいます。
 いつもニコニコすることは忘れないようにすること。また、お茶を出してくれたり、仕事を助けてくれたりするような、さりげない有難さを感じたときは、思いっきり「ありがとうございます!」と言うことを心掛けておられるとのこと。今では、本当に恵まれた環境で仕事をされておられるそうです。
 村井さんは、「電気工事業は他業種より女性が入りやすいのでは」といいます。妊娠中などでも引け目を感じられることはなかったそうです。
 また、電気工事業界に入ることを検討される女性に対して、同じ女性として次のようなアドバイスもされています。
 ◦女だから‥‥と自分や周囲に甘えない
 ◦できることをできる限りやる
 ◦個人的感情を持ち込まず誠実に仕事をする
 ◦休憩のときにはちょっと笑顔で接する
 こういた姿勢を忘れずにいれば、仕事が本当にやりやすくなる、とエールを送っています。
shigoto24

【2】共立電設株式会社 工事部第2工事課所属 窪谷 将太朗さん

shigoto25
 がんばり屋の窪谷さんは、高校一年の時に、学校へ通いながら電気工事の仕事を始められました。
 最初に従事した作業は“幹線引き”の補助作業。建物の電気が集中する太くて長いケーブルを引っ張る仕事です。その時、「これは体力のいる仕事だな」と思われたそうです。
 最初はわからないことが多く、体力・精神ともにつらい時期もあったといいます。そんな時も、経験を積んでいく様子を見逃さない先輩たちから、褒められたりして徐々に自信がついていったそうです。
 仕事の面白さが実感できるようになったのは入社一年後。がんばって勉強して、資格取得をし、それが自分の稼ぎにも反映される、そのことに喜びを感じていらっしゃるとのこと。
 自分の取り付けた照明器具を見てお客様が喜ばれていると、やりがいを感じられるそうです。仕事の幅の広さや、仕事を行うことによって次々と経験が増えていくことも、この仕事の魅力だといいます。
shigoto26
 現在は第一種電気工事士も取得され、若手ホープとして活躍が期待されています。
※先輩から※
 第一種電気工事士を合格して窪谷さんも少し大人になったように感じます。入社当時に比べると格段に違います。
 性格はおとなしくて控えめですが、責任感もあり、人懐っこく可愛いところがあります。お客様からも愛され、特に住宅工事の改修などの評価も高いです。
shigoto27




以上、“魅力”ある「電気工事のしごと」に関するご紹介でした。
社会のインフラを支える電気工事業で、手に職を持った「匠(たくみ)の技」を発揮していただける方をお持ちしております。