3.電気工事会社の仕事の内容って?

 電気工事会社の仕事とは、どのようなものでしょうか。
 同じ「電気工事」といっても、役割分担によって仕事の内容が異なってきます。
 大きな工事になればなるほど、さまざまな役割を担う人が必要となるのです。
 この役割分担は大きく分けて四つあります。
 •実際の工事を行う
   →【1】現場施工の仕事
 •工事が円滑に進められるよう監督・管理する
   →【2】施工管理の仕事
 •電気設備の設置場所や配線ルートなどを決める
   →【3】設計の仕事
 •どのくらい工事費用が掛かるかを計算する
   →【4】積算の仕事
 それぞれがどのような仕事の内容か、見てみましょう。

【1】現場施工の仕事

 “現場施工”の仕事は、実際に工事現場に行って、電線・ケーブルの配線や配管、ボックスの設置、機器・設備や照明の設置を行います。これらを施工図という図面に従って正確に工事していきます。
 正確な施工を行うため、施工図をきちんと読むことができること、また現場で施工図どおりの正確な位置を出せること、などのスキルが求められます。施工を行う人に必要な資格は、一般住宅などでは第二種電気工事士、ビルなど高圧電気設備の施工をする場所では、第一種電気工事士(低圧部分では、認定電気工事従事者でも可能)が必要になります。
 工事の最前線で活躍する技能者です。
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【2】施工管理の仕事

 電気工事はある程度の規模以上になると、施工を行う技能者だけで行うことが難しくなります。施工計画や施工図を作成したり、工程管理、品質管理、安全管理などの管理業務が必要になってきます。これら施工の監督・管理を行うのが“施工管理”の仕事です。
 施工管理では、自分の手を使って電気工事の作業はしません。電気設備が建物にきちんと設置され、使えるようにするため、現場施工の技能者の工事を監督します。また、設計者・発注者とも打合せを行い、設計要求や発注者の要望を工事に反映させていきます。
 この仕事に必要な資格は、電気工事施工管理技士があり、取得すると一定水準以上の施工技術者として認定されます。工事全体の監督の役割を果たします。
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【3】設計の仕事

 “設計”の仕事は、建物の設計図書(図面・仕様書などの書類)から、電気設備の設置場所や配線ルートを決めます。ケーブルの太さ、受変電設備の容量、照明の種類と数、発電機や避雷設備、自動火災報知機、TV・通信設備、インターホン、映像・音響設備など、どのような電気設備が必要か、法律的にはどうか、技術的にはどうか、予算的にはどうか、使用者から見てどうか、発注者の意図どおりか、などを考慮して、設計していきます。
 その設計で決まった内容を、現場施工を行う技能者や現場管理を行う技術者にわかるように、CADを使って設計図を作成します。
 さらに現場で設計どおりに施工されているかを確認して、発注者へ報告する監理業務を行います。

【4】積算の仕事

 電気工事の仕事を受注するには、どれくらいの工事費がかかるかを発注者に示さなければなりません。発注者はその金額を他の会社のものと比較して、最終的にどの会社にするかを決めるのです。
 その工事費を示すための作業が“積算”です。電気設備の設計図書から、それぞれの設備・材料の数量、配線や配管の長さなどを数え(拾い出し)、施工に必要な人数の総計から労務費を計算、その他の費用などとともに集計し、その総計からどの程度の工事費がかかるかを算出します。高ければ受注できませんし、安ければ赤字になってしまうので、経験や感覚が問われる仕事です。



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